HSコード
「HSコード」という言葉をお聞きになったことはありますか?
あまり聞きなれない、もしくは全く聞いたことがない言葉かと思います。
輸出入する貨物について、税関に「どのような貨物か」を申告する必要する必要があります。
しかし、東京港だけでも、コンテナ換算で年間400万本以上もの貨物が日本に輸入されます。
その全てを言葉で説明することは現実的ではありません。
そこで登場するのがHSコードです。
HSコードは、この世の全ての商品・貨物を分類するための11桁の数字です。
大まかに「肉」「魚」「プラスチック及びその製品」「帽子」のように分かれており、そこからさらに細かく分かれていきます。
大まかな分類(最初の6桁)は世界共通で、その先は各国の法律によって異なります。
例えば「ゴム製の自動車用のタイヤ」は、まず「ゴム及びその製品」に分類されます。
そして「新品」「更生したものまたは中古」で分かれます。
そこからさらに乗用車に使うものなのか、サイズはいくつか・・・といった具合で分類されていきます。
この11桁の数字によって、輸入であれば関税率が決定されます。
申告されたHSコードは、記録され、どのような貨物がどのくらい輸入されたのかの統計となります。
この統計により、我が国の経済政策が決定されていきます。
他にも理由は色々ありますが、輸入者及び通関業者は正しいHSコードで申告することが求められます。
ですので、貨物を輸入する際は正確な情報を把握し、通関業者へ提供するようお願い致します。
HSコードの誤りに関するリスクなどについては別の機会に。